ホームページのリニューアルで検索順位を落とさないためにやること

URLが変わるページを公開前に洗い出し、古いURLから新しいURLへ転送しておくことが基本です。公開した日と数週間後の確認方法も説明します。

文・株式会社プロヴァシス

ホームページのリニューアルでは、ページのURLが変わることがあり、検索順位に影響する場合があります。

デザインや文章を新しくすることに、どうしても目が向きがちです。一方で、公開後に検索からの訪問が減らないか、気になる方も多いと思います。訪問が減る原因の多くは、古いURLから新しいURLへの引き継ぎが抜けていることです。

まず確認したいのは、今のサイトにどんなページがあるかです。次に、それぞれが新しいサイトのどのページに当たるかを決めます。そのうえで、URLが変わるページには転送を設定します。

この記事では、準備から公開した日、公開後の数週間までに行うことを順に説明します。

リニューアル 検索順位を引き継ぐための準備のイラスト

リニューアルで検索順位が変わる主な原因は、URLの変更です

検索エンジンは、ページをURLごとに評価しています。そのため、内容が同じでもURLが変われば、別のページとして扱われます。

古いURLをそのままにすると、開いた人には「ページが見つかりません」と表示されます。たとえば、検索結果や他のサイトのリンクから来た人です。ブックマークから来た人も、目的のページにたどり着けなくなります。

これを防ぐには、古いURLを開いた人を新しいURLへ自動で移す設定が必要です。この設定を「リダイレクト(転送)」と呼びます。

なお、引き継ぎがきちんとできていても、公開直後は順位が一時的に変わることがあります。Googleのサイト・ホームページ移行についてでも、この変動は通常のことだと説明されています。順位は、時間とともに安定するとされています。

リニューアルの前に、今のサイトのページを一覧にしましょう

まず、今のサイトにあるページをすべて書き出します。この一覧が、リニューアル後も検索順位を引き継ぐための土台になります。公開した後では、どのURLがあったのか分からなくなるためです。

一覧は、表計算ソフトで作ると管理しやすくなります。次の方法を組み合わせると、漏れなく集められます。

  1. サイトマップで、公開中のページを確認する(WordPressなら「サイトのURL/wp-sitemap.xml」で表示できます)
  2. Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートの「ページ」タブで、検索からよく見られているページを確認する
  3. 「リンク」レポートの「上位のリンクされているページ」で、他のサイトからリンクされているページを確認する
  4. 印刷物や名刺、看板のQRコードに載せているURLがあれば、それも加える

Google Search Consoleは、Googleが無料で提供している管理画面です。検索結果での表示回数やクリック数を調べられます。まだ登録していない場合は、リニューアルの前に登録しておきましょう。そうすれば、公開前後の数字を比べられます。

特に丁寧に引き継ぎたいのは、検索からよく見られているページです。他のサイトからリンクされているページも、同じように扱います。そこで、一覧の横に「クリック数」や「リンクあり」の欄を作っておきます。こうしておくと、優先順位をつけやすくなります。

ページごとに、残すか、まとめるか、なくすかを決めましょう

一覧ができたら、新しいサイトでの扱いをページごとに決めます。扱いは、主に次の3つに分かれます。

  • 残す:同じURLのまま、新しいデザインで公開する。転送は要りません
  • URLを変える・まとめる:内容が同じ、または近い新しいページへ転送する
  • なくす:古くなったお知らせなど。内容の近いページがあれば、そこへ転送する

会社概要やお問い合わせのように、同じ役割のページが新しいサイトにもある場合があります。その場合は、URLを変えないのがいちばん確実です。たとえば「/company/」を新しいサイトでも使えば、転送の設定はいりません。

一方で、サイトの構成を大きく変えると、URLが変わるページが多くなります。この場合は、「古いURL」と「新しいURL」を1行ずつ並べた一覧を作りましょう。こうした一覧は「転送表」と呼ばれることもあります。転送表があれば、設定の漏れや間違いを見つけやすくなります。

リニューアルで検索順位を引き継ぐための、古いURLと新しいURLの転送表の例
古いURLと、転送先の新しいURLを1行ずつ並べた転送表の例

URLが変わるページには、301リダイレクトを設定しましょう

URLが変わるページには、301リダイレクトを設定します。リニューアルで検索順位への影響を抑えるうえで、いちばん大切な作業です。ここでは、その意味と設定のしかた、注意点を説明します。

301リダイレクトは「ページが移った」と伝える設定です

301リダイレクトは、ページが新しいURLに移ったことを伝える設定です。伝える相手は、検索エンジンとブラウザです。古いURLを開いた人は、新しいページに自動で移動します。

転送には、ずっと移ったことを示す「301」があります。また、一時的な移動を示す「302」もあります。Googleのリダイレクトと Google 検索では、URLを変える場合の方法が説明されています。そこでは、サーバー側の永続的なリダイレクトがすすめられています。したがって、リニューアルでURLが変わるときは、通常は301を使います。

転送先は、内容がいちばん近いページにします

転送先には、古いページと内容がいちばん近いページを選びます。たとえば、古い「料金表」のページは、新しいサイトの料金のページへ転送します。

ただし、すべての古いURLをトップページへまとめて転送するのは避けましょう。訪れた人は、探していた情報にたどり着けません。さらに、Googleには「ソフト404」として扱われる可能性があります。その結果、リニューアル前の検索順位を引き継げない場合があります。ソフト404とは、実質的にページがない状態のことです。

複数の古いページを1つにまとめた場合は、まとめた先へ転送してかまいません。なお、内容の近いページがどうしてもない場合もあります。そのときは、転送せずに「ページが見つかりません」と表示させる方法もあります。

WordPressでは、プラグインかサーバーの設定で転送します

WordPressでは、「Redirection」などのプラグインを使えます。管理画面から、古いURLと新しいURLを転送表のとおりに1行ずつ登録します。

ほかに、サーバーの「.htaccess」というファイルに転送の決まりを書く方法もあります。ただし、書き間違えるとサイト全体が表示されなくなる場合があります。そのため、作業前に元のファイルを保存しておくと安心です。

日本語のURLから英字のURLへ変える場合も、転送が必要です

今のサイトが日本語のURLを使っているなら、新しいサイトでは英字のURLにする方法があります。というのも、日本語のURLは共有したときに、記号の並んだ長い文字列に変わることがあるためです。

その場合も、古い日本語のURLから新しい英字のURLへの転送は必要です。転送表には、日本語のURLもそのまま書き出しておきましょう。

公開前に、テスト環境で転送と設定を確かめましょう

転送の設定は、公開する前にテスト環境で確かめておきましょう。テスト環境とは、本番とは別の場所に作る確認用のサイトのことです。事前に確かめておくと、公開した日の作業が少なくなります。設定の漏れが減るため、リニューアル直後の検索順位の変動も抑えやすくなります。

公開前に見ておきたいのは、次の点です。

  • サイト内のリンクが、新しいURLを直接指しているか
  • 新しいサイトマップに、新しいURLだけが載っているか
  • 各ページの「canonical」(正規のURLを示す設定)が、新しいURLになっているか
  • メニューやフッターから、主要なページへすべてたどれるか

サイト内のリンクも、転送を通れば新しいページに移動はできます。とはいえ、直接新しいURLを指しておくほうが、表示までの手間が少なくなります。Googleの移行の説明でも、内部リンクを新しいURLに置き換えることがすすめられています。

リニューアルの公開日に、検索順位に関わる6つの項目を確認しましょう

公開した日は、転送と検索の設定が正しく動いているかを確かめます。早めに見つけて直せば、検索順位への影響を小さくできます。

  1. 転送表から古いURLをいくつか開き、新しいページに移動するか確かめる
  2. WordPressの「設定」→「表示設定」で、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないか確かめる
  3. すべてのページが「https://」で表示されるか確かめる
  4. お問い合わせフォームから試しに送信し、メールが届くか確かめる
  5. Search Consoleの「サイトマップ」で、「新しいサイトマップの追加」から新しいサイトマップを送信する
  6. Googleビジネスプロフィールに登録しているホームページのURLが、新しいページと合っているか確かめる

特に注意したいのは、2の設定です。テスト環境のサイトをそのまま本番に移すと、チェックが入ったままになっていることがあります。チェックが入っていると、検索結果に表示されにくくなります。

地図の検索に出る会社情報の整え方は、地域検索で見つけてもらうための会社情報の整え方で説明しています。

リニューアル後の検索順位を見守るための、公開日の確認項目
公開した日に確認したい6つの項目

リニューアル後の検索順位は、数週間かけて様子を見ましょう

公開したあとも、しばらくは検索の様子を見ておきます。公開から1週間後と数週間後に、確認する日を決めておくとよいでしょう。

確認するのは、Search Consoleの「インデックス登録」→「ページ」です。ここでは、検索に登録されていないページと、その理由が一覧で表示されます。詳しくは、Googleのページ インデックス登録レポートの説明をご覧ください。

「見つかりませんでした(404)」のページが増えていれば、転送の設定漏れの可能性があります。その場合は、そのURLを転送表に加えて、転送を設定しましょう。

あわせて、「検索パフォーマンス」でクリック数の多かったページも見ておきます。リニューアル前より大きく下がったページがあれば、転送先や内容を見直します。

当社のWebサイト制作では、リニューアルの際にページの一覧作りから行います。転送表の作成と転送の設定、公開後の確認までをまとめてお手伝いしています。サービスの内容は、サービスのページをご覧ください。

よくあるご質問

Q. 301リダイレクトは、いつまで残しておけばよいですか?

A. 少なくとも1年は残しておきましょう。Googleも、リダイレクトはできるだけ長く、一般的には1年以上保持するよう案内しています。他のサイトのリンクやブックマークから訪れる人もいます。そのため、特に問題がなければ、その後も残しておいてかまいません。

Q. ドメイン(○○.co.jp の部分)も変える場合は、何が違いますか?

A. ページごとの301リダイレクトに加えて、Search Consoleで移転を知らせます。使うのは「アドレス変更ツール」です。手順は、Googleのアドレス変更ツールのヘルプで確認できます。なお、古いドメインは、転送を続ける間は解約しないようにしてください。

Q. リニューアルすれば、検索順位は上がりますか?

A. リニューアルしただけで、検索順位が上がるとは限りません。検索の評価は、ページの内容や使いやすさなど、さまざまな点で決まるためです。まずは今の評価を引き継ぐことを優先し、そのうえで内容を充実させていくのがよいでしょう。

公開前に転送表を作り、公開した日に転送を確かめましょう

リニューアルで検索の評価を引き継ぐ基本は、2つです。今のページの一覧を作ること、そしてURLが変わるページに301リダイレクトを設定することです。公開した日の確認と、数週間後のエラーの確認までを、一つの流れとして考えてください。

佐世保市でホームページのリニューアルを考えている方は、株式会社プロヴァシスへご相談ください。今のサイトのページを確認し、引き継ぎの手順とお見積りをご案内します。ご相談はお問い合わせから受け付けています。

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